Hnsky実用マニュアル (2006/1 1/ 24版) presented by 「黒ひげの星空探訪ブログ」 「黒ひげの星空探訪」
フリーの星図ソフトHnskyは非常に高機能でかつ便利な機能を備えています。
ソフトの日本語化を行いましたが、まだこの高機能が知られてないので紹介しようと思います。
これからインストールしようとされる方は「Hnsky速攻マニュアル」を見て下さい。
紹介する機能については順次追加していきます
1.DSS (Digitized Sky Survey) という画像データベースから写真をダウンロードして自動表示できる
1−1.保存されたFITS画像を星図上にLoadすることが出来る
2.天体の確認に使えるかも? ←UPDATE
3.多彩な天体表示が出来る
4.撮影の計画に使う ←NEW
5.自分で撮影した画像をHnskyに貼り付けることが出来る
6.赤経・赤緯付きのFits画像を公開出来る
(お勧め天体をYahooのブリーフケースのfitsフォルダに公開しました。
Hnskyのfitsフォルダーにダウンロードして、「ファイル」→Load FITS imageで開くとHnsky星図に画像が表示されます。)
2.天体の確認に使えるかも? |
下の左画像は2004年6月13日0h17mJSTに20cmシュミットにTGV-Mを付けて撮った冥王星です。 右は私が日本語化したCielのオンラインリソース機能を使ってGSC2.2星表を表示したものです。 このとき冥王星は13.8等でした。 |
こちらは日付を2004年6月13日0h17mJSTに変更し、冥王星を検索してからDSSから写真をダウンロードしたものです |
こんどは、彗星の同定に使ってみました。 2003年10月19日22h20mJSTに20cmシュミットにTGV-Mを付けて撮ったC/2002T7リニア彗星です。 このときは11.4等の明るさでした、右の星図はSkyViewerというフリーソフトでGSC-ACT星表を表示したものです。 |
http://cfa-www.harvard.edu/iau/Ephemerides/Comets/Soft06Cmt.txtから最新の彗星軌道要素を表示し、 すべてコピー「ファイル」→「彗星の起動要素の編集」の4P/Faye以降に上書き貼り付けした後に「ファイル」→「保存」で Hnskyがインストールされているフォルダにあるhns_com1.cmtに上書きすることにより彗星が表示できます。 ただし検索メニューで彗星ボタンを押すと名前のABC順で表示されてきます、Comet fileの登録順とは異なるので 勘違いしてしまうことがありますので注意して下さい。 日付を2003年10月19日22h20mJSTに変更してC/2002T7(LINEAR)を検索してからDSSをダウンロードしてみました。 撮影当時の暫定軌道ではほとんど一致していてすぐに確認する事ができましたが、残念なことに紹介を書くために ダウンロードした最新の起動要素は近日点通過後なので通過前を表示するとずれてしまってます。 DSSの良いところは星図とは違い実際の写真であるところです。 |
4.撮影の計画に使う |
例えばカシオペア座の大型散光星雲IC1805とIC1848の両方を撮る場合で説明します。 Hnskyで下のように両方の星雲の画像を表示して場所の確認をしておきます。 |
神保徹さんのホームページのCCD画角計算を使用して撮影出来る画角を求めます。 使用するカメラ(例ではST-2000XM)を選択しレンズ(例では165mm、口径は適当)を入れEnterをクリックします 下の例では水平方向4°5.7′(245.7′)垂直方向3°5.3′(185.3′)と計算されますのでメモしておきましょう。 |
Hnskyの「ファイル」→「環境設定」の左下に視野枠の設定があります、そこに先にメモした画角を入力し保存を押します。 |
視野枠は、「表示設定」の道具箱サブメニューの視野枠の表示にチェックを入れることで表示されます。 カーソルを動かすと視野枠も付いて動きます、下のように165mmだと2つ同時に撮るのは無理みたいですね。 |
今度は少し短めの105mmでCCDの画角計算をしてみましょう 水平方向6°25.9′(382.9′)垂直方向4°51.2′(291.2′)と計算されますので視野枠の設定に入力すると下のように 2つが同時に入る事が確認できました。また望遠鏡も赤経2h43.3m 赤緯+60°55′に向ければいいことも分かります。 |
速攻で作った機能紹介です、問題がなければとりあえず使えると思います。
後はボツボツと整備していこうと考えています。
もし分かんないと言う方がいらっしゃいましたらメールを下さい、そんなに詳しくないですが手伝えるかもしれません
Hnsky本体はHan
Kleijn氏のHPからダウンロードしてください、Large basic package HNSKY230_large.EXEがお勧めです。
Large basic packageには日本語化ファイルも入ってますが最新はこちらにあります、インストールマニュアルもありますのでぜひどうぞ。
CD-ROM2枚分のGSC-ACT星表をHnskyやCielで使用可能なbinary化して250MBにしたものをこちらに用意しました
ダウンロードし易く1〜3MBのzipファイルにしていますのでぜひ落として利用して下さい。
なおこのページに直リンクすることはOKです、承諾のメールも必要ないです。
ただし実際に使用して書いてはいますが、内容について保証してないことを申し添えておきます。